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関東のパワースポット【香取神宮】参拝と【水郷佐原】散策

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香取神宮参拝と佐原水郷散策

松の内を過ぎた頃、初詣客も落ち着いている頃だろうと思い、かねてより参拝をしたいと思っていた下総国(千葉県北部)の香取神宮を参拝することにしました。

新年にパワースポットを巡ろう!といった内容のテレビ放送がされた影響もあったようで、ワタシたちの「それほど混んではいないだろう」という予想は的外れ。参拝者は列を成しており、境内は大変な賑わいでした。

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香取神宮とは

千葉県香取市に鎮座し、全国約400社の香取神社の総本社で、御祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)です。

元日早朝には、宮中で行われる四方拝(しほうはい=天皇が天地四方の神々を拝する儀式)で遥拝(ようはい=遠方から拝む行為)される一社です。

◆香取神宮公式サイト◆

 

【神宮】の呼称について

現在では単に「神宮」というと天照大神をお祀りしている「伊勢神宮」を指しますが、他にも皇祖(天皇の祖)をお祀りしている霧島神宮や鹿児島神宮、天皇をお祀りしている明治神宮や平安神宮など、「宮」が付くのは限られます。出雲の国譲りの神話に登場する経津主大神を祀るこの香取神宮にも「宮」がついています。

 

奥宮にも参拝しよう

香取神宮の本殿も伊勢神宮と同様に、平安時代までは20年に一度建替え(式年遷宮)が行われていたようですが、戦国時代に衰退してしまったようです。現在の本殿は、1700年(元禄13年)江戸時代に幕府によって造営されたものだといいます。

本殿手前の拝殿からお参りを済ませたら、本殿と同じく元禄13年に造形された「楼門」を出て、西に100メートルほど旧参道を歩くと、奥宮があります。

奥宮には、経津主大神の荒魂(あらたま)が祀られています。

楼門(重要文化財)

奥宮

神道の概念によると、神様は「和魂(にぎたま)」と呼ばれる温和で親しみのある神霊と、荒々しい勇猛果敢な「荒魂(あらたま)」の神霊を併せ持っているとされています。

この二面性は、同一神であっても別の神に見えるほどの強い個性を表しており、ふだんは和魂が荒魂を内包しながらエネルギーをコントロールし、さまざまな新しい事象や物理を生み出していると思われていました。

内包されているはずの荒魂が露わとなり、大暴れすると、天災や疫病などの多くの災いが起きると恐れられました。

荒魂を宮の外に出して祀るようになったのは、日本の第10代天皇崇神天皇(3世紀ごろ)の頃のようです。当時、疫病が大流行し、日本の人口の約半分を失ったといいます。これを治めるため崇神天皇は、皇祖人である天照大神(あまてらすおおみかみ)と倭大国魂神(やまとのおおくにたまのかみ)をそれまでの宮中から外に出してお祀りしました。崇神天皇がそれほどまでに、この二神の甚大な威力に畏れを為していたということでしょう。

昨今コロナ禍で長年苦しめられてきたワタシたちの生活が1日でも早く平穏を取り戻せますようにと祈念申し上げるため、本殿の和魂を参った後、奥宮の荒魂へも併せてお参りさせていただきました。

人の心も、いつも穏やかでいられるとは限りません。時に怒りや不満などで心がふつふつと沸き立つことがあります。それらを爆発させてばかりいては、社会性を欠きトラブルの元を作ることにもなりかねません。

自分の中にある荒魂を上手にコントロールしつつ、和魂な心を保って、より多くの幸を引き寄せられるといいですね。

 

オオナマズを抑え込む要石

大地震を引き起こすと恐れられている大鯰(おおなまず)をこの要石(かなめいし)が地中深くでガッツリ押さえ込んでくれているんだそうです。土の上に出ている部分は小さいですが、地中部分は巨大石なんだとか・・。要石は、茨城県の鹿島神宮にもあり、地上に僅か見えている部分は凹形で、香取神宮の要石は凸形です。

これからもしっかり抑え込んでいただきたいので、こちらにもお参りさせていただきました。

要石(かなめいし)

意外と小さい!とかいっちゃダメですよ?!笑

東国三社めぐり

東国三社とは、茨城県鹿島市の鹿島神宮、茨城県神栖市の息栖神社、千葉県香取市の香取神宮の三社を総称してこう呼ばれています。

江戸時代には、誰もが「一生に一度はお伊勢参り」と言われるほどに、伊勢神宮への参拝が人気でしたが、関東以北の人々にとっては、伊勢までの道のり約560キロメートルを超える長旅となるわけですから、おそらく人生を賭けるくらい大イベントだっただろうと想像します。人々は、伊勢参りを済ませたあとに、禊参りと称して、下三宮巡り(東国三社参り)をしたそうです。

最近では、テレビ番組などで「関東のパワースポット東国三社巡り」として紹介された影響もあり、参詣者が増加しているようです。

参詣の際は、おみくじを引いたり、お守りを購入したりしたいところですが、その中でも「東国三社守」は大変人気があって、一時は売切れて販売停止になっていました。(某サイトで転売されているのを見かけました。転売されたお守りに果たしてご利益はあるのでしょうか?たとえ人気があったとしても買い占めをしたり、転売するようなことは厳に慎みましょうね。)

 

 

関東内とはいえ、昔の人は歩いて参拝したのでしょうから1日では無理ですが、現代人なら自動車でくるっと一巡り、半日もあれば参拝可能です。

 

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水郷佐原を散策

香取神社から車で10分ほど走ると、小江戸風情を楽しみながら散策できる水郷佐原の町並みに出会えます。距離にして3キロほどですから歩くと40分くらいかかります。

利根川の支流小野川が流れ、江戸時代はこの水運を活かして大変栄えた町だったようです。現在は、水郷あやめ祭りや、お輿入れ「嫁入り舟」、佐原大祭秋祭りなど年間を通じてさまざまなイベントが行わています。

 佐原小江戸めぐり(香取市ホームページ「香取を旅する」から引用)

佐原市街地イラストマップPDFダウンロードはこちら

水郷佐原

 

ナビゲーションの父伊能忠敬を知る

江戸時代に正確な日本地図を作成したことでも有名な伊能忠敬の旧宅などもあり無料で見学できます。

1750年代、幕府は徳川家重・家治(第9・10代将軍)の時代、佐原村で酒蔵などを営んでいた伊能家は、相次いで跡取りを亡くし、事業縮小を余儀なくされておりました。忠敬は土地改良の仕事をしていましたが、その働きぶりを見込んだ親戚の者が伊能家の婿養子にするように薦めたといいます。若き忠敬(当時17歳)は、新当主として期待されました。忠敬は期待に応えるべく、事業の拡大や佐原村における発言力を持つなど、その手腕を大いに発揮しました。

50歳で家督を譲り、隠居して東京深川に転居するまでをここで過ごしています。

計測や天文観測などの知識を活かし、日本津々浦々を旅して周って日本地図を完成させたのは隠居後の人生後半のことでした。

それまでの人生で得た多くの経験や叡智があったからこその偉業ではありますが、伊能忠敬の生き様を知ることは、まさに人生後半を生きる、わが身に沁みいる教訓となりました。

オット
「隠居」とは遊んで暮らすことではないよね!
 
何を始めるのももう遅すぎるなんてことはないわね 
はなとも
はなちゃん
そう!あきらめてはいけないのニャ! 

 

伊能忠敬旧宅

この一歩から
伊能忠敬に関するテレビ放送のご紹介

www.nhk.jp

 

腹ごしらえには鰻を食す【うなぎ長谷川】

小野川周辺にきれいに居並ぶ、江戸から大正の古い建築物の数々を見物しながらの散歩を楽しんだ後は、腹ごしらえです。

水源に恵まれた土地柄なので、老舗のうなぎ店が数多く存在しますが、この度、私たちが訪れたのは「うなぎ長谷川」さん。地元の方々によれば地域で一番旨いと評判だとどこかの誰かが書いていたのを読んだので、店先で20分ほど並びました。漂ってくるうなぎの香りは、その期待をますます増幅させます。

タレは上品で香ばしく、ふっくら系というよりは身の締まったうなぎに合っていると思いました。素麺入りの肝吸いも美味しかったし、添えられたお新香もたくさん載ってて嬉しかったです。

うなぎ長谷川うな重の上

 

<お店情報> うなぎ長谷川

電話:0478-54-3011
住所:千葉県香取市佐原イ584

珈琲が飲みたいけどカフェは少なめ

食後はやっぱりコーヒーが飲みたいのですが、カフェらしきお店はあまり多くはない印象でした。(食堂はそれなりに多いのですけれど。)観光マップに載っていたお店を見つけても混んでいて、しらばくカフェ難民となって町を彷徨いました。

 

しばらく歩くと、革かばん屋を併設している「Cafe-Kitchen Chopin」さんを見つけて入店しました。店内にはたくさん猫をモチーフにした小物が飾られていて、店主は間違いなく猫好きさんだとわかりました。

コーヒーはサイフォンで淹れており、たっぷり大きめのカップに、ビターなチョコレートがひとつ添えてありました。お料理も美味しそうだったけど、すでにうな重が胃袋を占拠しておりましたので、別腹にチーズケーキを注文。オットはアップルパイをいただきました。こちらも美味で、大変満足いたしました。

(追記)Cafe-Kitchen Chopinさんは、2023年10月に閉店してしまったようです。残念です!

食後は珈琲が飲みたいのだ

 

まとめ

小江戸と呼ばれ、武家屋敷や大正ロマンを感じさせるノスタルジックな街並みを残している地域は、埼玉県川越市や栃木県栃木市、そしてこの千葉県香取市の佐原などがあります。川越には何度か訪れたことがありますが、今回千葉の佐原は初めての訪問でした。次はぜひ栃木の蔵の街に訪れてみたいです。

それから東国三社巡り。ワタシはまだ息栖神社に行けてないので、今年中に機会を見つけて参拝を済ませたいと思っています。

それでは2023年初投稿記事はこのへんで!^^